法律「資格」試験

法律「資格」に何がある

法律資格にどうようなものがあるのかご存じですか。あなたが真っ先に思い浮かべるのはきっと「弁護士」や「検事」それに「裁判官」なのではないでしょうか?
それも当然で、よく、テレビドラマや映画の中で、主人公の職業として登場するわけですから、あまり法律に興味がない方でもご存じなのは当然ですよね。
でも、実はこれ以外にも法律関連の資格はいくつも存在しますので、ご紹介しておきます。(一部、検定試験も含みます。)

  • 司法試験(弁護士・検事・裁判官)
  • 司法書士
  • 行政書士
  • 社労士(社会保険労務士)
  • 弁理士
  • 宅建士(宅地建物取引士)
  • 通関士
  • ビジネス法務検定
  • 知的財産管理技能士
  • ビジネスコンプライアンス検定

司法試験(弁護士・検事・裁判官)

司法試験は、法律に関する資格の中で最難関の国家資格で弁護士・検察官・裁判官を選抜
する試験です。

司法書士

司法書士試験も、難関の国家資格の一つです。一言でいえば登記業務(不動産登記や商業登記)
のスペシャリストです。

行政書士

行政書士試験も、難関の国家資格の一つです。官公庁への提出書類や
権利義務・事実証明に関する書類の作成等のスペシャリストです。

社労士(社会保険労務士)

社会保険労務士試験国家資格の一つです。
従業員の労働や社会保険に関する法律と人事・労務管理をサポートするスペシャリストです。

弁理士

弁理士試験も難関国家資格の一つです。知的財産権に関するスペシャリストです。

宅地建物取引士(宅建士)

宅地建物取引士は、不動産売買や賃貸の仲介に不可欠な国家資格で不動産に関するスペシャリストです。

通関士

通関に関する国家資格です。通関士は通関手続きの代行や提出書類の作成などを行う、貿易のスペシャリストです。

ビジネス法務検定

ビジネス法務検定試験は、1級から3級の三つの階級に分かれて試験が行われます。

知的財産管理技能士

知的財産管理技能士の検定試験は、1級から3級の三つの階級に分かれて試験が行われます。

ビジネスコンプライアンス検定

企業活動で不可欠となるコンプライアンス全般の知識が学べます。

BASICWebテスト➡初級➡上級と3段階のレベルが用意されています。

受講者の知識レベルに応じて段階を負ってトライしてもよいと思いますし、すでにある程度の知識をお持ちの方であれば、最初から上級にチャレンジしてもいいかもしれないと思います。

試験は、年に2回「2月」と「8月」に開催され、自宅からの受講ができるような仕組みを導入されているのも先進的で画期的な試験方式だといえそうです。

 

目的を明確にしたうえでチャレンジしよう

いろいろな法律資格があることは一緒に見てきたところですが、何のために資格取得を目指すのかをしっかりと整理し自覚したうえで取り組みを進めていただくことをお勧めします。

難関の資格試験である場合は、独立開業ということも視野に入れることもできるかもしれません。ですが、難関資格試験を突破してすぐに独立開業することはなかなか難しく、それなりの覚悟が必要です。

私がおすすめするのは、現在の企業法務におけるスキルアップ、知識の底上げが当面の目標であって、その励みとして資格勉強を進めるというのがよいのではないかと思います。
もちろん、初めから開業を目指すということを否定するつもりはないのですが、いくら知識が素晴らしくても営業力や接客力といったコミュニケーション術をある程度身につけておかなければ、なかなか顧客を獲得し安定経営することは難しいのではないかと思うからです。
そういう意味でも、一定期間、企業に身を置き法律の知識を磨きながら、コミュニケーション力も培っていく時間をもつことは決して無駄な時間とはならないと思います。さらに人脈形成につながるものだと思います。
急がば回れということわざもありますし、くれぐれもあわてず、地に足をつけて計画的に勉強に取り組まれるとよいのではないかと思います。

2021年12月26日

執筆者: 伍桃 さんじろう

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